キャリアを捨てて、ライフワークに目覚める時
昨日は、久保田勲さんの半生を語っていただきながら、 自分達の状況を見つめる、ワークショップを開催しました。
サッカー選手としての成長と挫折、喜びと苦しみを 赤裸々に語っていただき 、特に ある種の、自分の存在証明でもあった、サッカーが 楽しめなくなって行った経緯や、選手としての アイデンティティを手放す時の心境などをシェアして頂く中で 沢山の気づきを受け取りました。
仕事や、行動、活動が、自分の存在証明にすり替わっている。 久保田さんの場合、父親に受け入れて欲しい、自分を認めて欲しい 認めさせてやる!といった思い。
中学時代は、純粋にサッカーを楽しんでいたのが 高校、大学、プロへとステージを変えていく中で その思いが高まっていく。
練習を重ねると結果がでて、監督や周りに認められると言った ある種の成功パターン。 もちろん、認めて欲しいという 思い以外にも、純粋な、喜びもあったはずですが 大学生のころから、周りに上手い選手が増え出して
練習を重ねても思うように結果が出ない、監督や周りの承認が得られない、 更に練習を重ねる、けれど結果がでない。 思うように結果が出ない、 認めてもらえないと言う気持ち、恐れ、不安が先行して、 その恐れや不安を振り払う事にフォーカスして行動をしていく。
彼の半生の大きな気づきだなと感じましたが、 自分の感情と、考え(思考)行動が一致していないと、 身体や心は素直なので、どうしても無理が出てしまう。
自分の感情を素直に受け入れる、否定せず感じることは、 大切でもあり、自然なことでもあって。
けれど自分には、サッカーしかない。サッカーがなくなってしまったら、 自分には何の価値もない、無価値な存在になってしまう。
そんな恐れは私達の日常にも潜んでいて。 恐れからの行動、 恐れを振り払う為の行動、そして、もしその行動で
一時的に、恐れを振り払うことが出来た場合、成功体験として、 満たされる感覚を味わった時。 その行動に執着してしまう事があるなと。
それはストイックに自分を追い込んで結果にフォーカスすることかもしれないし。 競争を勝ち抜くこと。もしくは、現実逃避として、麻薬の様に快楽を 追い求める行動かもしれないし。 逆に不安や恐れに耽溺して、不運なヒロイン、ヒーローを演じることかもしれない。
結局、いつか感情と向き合うことにはなる。
私も、社会人時代、新しい製品や、ビジネスの流れを生み出すことが、 とても楽しくて 最初は、純粋なその楽しさにフォーカスしていたのだけれど、 段々、周りに評価されたり、認められていくなかで、 更に認めて欲しい、認めさせたいって思いも育ち始めていて。
今、思うと、自分も復讐というか、自分を認めてくれない、 受け入れてくれない、否定をする父親への反発や怒り
それを社会に見ていた部分は多分にあり。
それは、認めてもらえないという悲しさや寂しさでもあって。
外資に転職して、社長にまでなりましてが、そこまでたどり着いても、 気がつけば、未だ足りない、未だ足りない
もっと頑張らなければ、もっと頑張らなければと言う、思いにフォーカスしていて。
久保田さんと同じ様に、純粋な思い。 自分の喜びや、それを分かち合うことを、 忘れてしまっていた部分があったなと。
自分の経験、昨日の経験からの学びとして 私も久保田さんも 自分の経験や体験を全て否定する必要は全くなく
そして、認めてもらいたいと言う思いや、不安や恐れを感じることも 否定することもなく。
ただ、感じていることを純粋に受け入れていく。
恐れや不安を感じる時もある、そして喜びや嬉しさを感じる時もある、 選択と意思だなと感じますが、感情を否定する必要はなく。
特にネガティヴと言われる感情は、悪いものと捉えがちな傾向は ありますが、それを判断せず、ただただ感じて
そして、感じて直ぐ反応的な行動に出てしまうこともありますが それすら否定せず。
そんな、自分を一つ一つ丁寧に受け入れつつ そこで感じている思いを それでも持ち続けたいのか、それとも、もう要らないのか?手放したいのか?
そんな選択が出来る自分、自分で道を選べる自分、それも信頼してあげたいなと。
ライフワークに進むというのは、実は赦しの道で、本当の自分を表現して行く道なのだなと。
そして、本当の自分を表現していくと、自分も、嬉しいし周りも喜んで行く そんな生き方。
自分の感情を否定せずにしっかり丁寧に見つめていく。
そんな在り方が、ライフワークを確実に一歩一歩、進めて行く道なのだと感じました。
久保田さん、素敵な経験の分かち合いをありがとうございました^^
PROFILE
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外資系の社長を卒業して(廃校になったとも言う)独立。
プロデューサーという役割を軸に、コンサルとか、コーチング、カウンセリングをしながら、イベントを企画したり、セミナーを主催したり、面白い人のプロデュースをしている。
基本、めんどくさい事が苦手なのですが、めんどくさい事を防ぐためには、細かい事に全力でこだわる。そんな自分が、一番、めんどくさかったり......